最近多くの企業では管理職に対してコーチングの研修を実施する会社が増えてきましたが、社員の育成やマネジメントにコーチングの手法が広く導入された背景には、一人一人の目標達成を支援することにより、組織の目標との一体化につなげていきたいという企業側の意向が存在します。
コーチングは、メンバーの意欲を引き出し、成果につなげることがその狙いであり、そのための必要なスキルの中で基礎となるのは「傾聴」、「質問」、「評価(承認)」とされています。「答えは相手の中にある」という考え方のもとに、相手を認め、丁寧に話を聞き、適切な質問により、相手が自ら考え、気づき、答えを見つけ出すことで、自分を突き動かす何かに気づき、自らの意思に基づいた行動に移していくとされています。
組織においても、一方的なアドバイスや指示に対しての反応としての行動に対する受け身の「評価」ではなく、質問や傾聴を通してメンバーからのアイデアや意思を引きだし、その気づきや考え方の変化や結果としての行動に対する「承認」を与えることで、自ら納得し選択した行動における高いモチベーションが発揮されます。
地域における観光まちづくりや地域の大学における学生の学びも同じことが言えます。地域課題のように単純に解決できない課題においては、自ら考え選択した行動を「正解」に近づけるための努力に対して、周りの承認や共感は大きな力になります。したがって、自分の中の理想を引き出し、「自分ごと」として主体的に取り組むためのきっかけづくりをどのようにサポートするかは地域における人材育成の大きな課題であります。
このたび国際金融や教育の世界での長年の経験を活かして、事業としてのコーチングを実践されている福留浩太郎さんを講師にお招きし、主体性を引き出すためのコーチングの在り方について、お話しをいただきます。さまざまな環境において、「人が育つ場所」づくりのために、主体的に行動する人材育成に関わっていらっしゃる方も、是非ご参加ください。
日時:2022年11月25日(金)18時半受付開始、19時開始
会場:長崎国際大学 教室棟2号館 2101教室
参加費:無料(事前予約制:参加ご希望の方は下記より必要事項を記入の上、ご予約ください。)
(定員になり次第締め切らせていただきます)
